母から娘へ、本音ベースのラブレター🌹

執筆業の母が、人生を豊かにするための小さなコツを愛を込めて綴ります💌

おカネで釣ることの是非について

頑張ったら、ご褒美をあげるからね。

このフレーズを聞いたことがない人は、
少なくないのではないかと思います。

それでいて、
こういう教育の仕方は、
すべきではないものの1つとして、
常に批判されてきました。

ご褒美がもらえるから頑張る、
なんてことは、
芸を覚える犬や猿でもあるまいし、
もってのほかだ、という、
感情的・道徳的な観点からの批判もあれば、

確かに、最初はご褒美が欲しければ、
頑張るだろう、
でも、その効果は収穫逓減するもので、

同じ10円の報酬でも、
次第に嬉しさは減っていく
(当たり前になっていく)ものだし、

いつかご褒美が貰えなくなるときがくれば、
その副作用たるや、
ものすごい、逆効果になる、
という、学術的な知見をもとにした、
批判もあります。

本来、人にやる気を出させるには、
そうした他人からもらえる報酬、
いわゆる外的な報酬ではなく、

達成感や充実感、自分の決めたことができた、
という、内面からわきあがってくるもの、
内的報酬とよばれるものが、
大事なのだ、というわけです。

ただ、母はそれでも、
おカネで釣る、というのは、
決して悪いことではない、と思っています。

母は特殊な例かもしれません。

でも、仕事が楽しい、
勉強する意義を実感するようになった、
仕事に責任を持つようになったのは、
いずれも、それが貰えるおカネと、
密接に結び付いていることが、
実感できたときだったからです。

以前、つまらない仕事でも意義を見出だす、
意義を造り出すことで、楽しめるようになる、
と書いたことがありました。

おカネも、そのための手段の1つです。

おカネがもらえるから頑張る、
おカネをもらっているから、
それに見合い、
恥ずかしくない出来の仕事を仕上げる、
そのためには、もっと勉強や努力が必要だ、

こういう気持ちで頑張り、
力をつけることができるのであれば、
それを利用することは、
決して悪いことではないのではないでしょうか。