現実を正しく見据えつつ
完全に公平が担保される状況が、
幻想であることを認識するとき、
そうした理想とは異なる現実を変えることも、
もちろん重要ですが、
自分にそれだけの力がない限り、
負け犬の遠吠えとしか、
受け止めてもらえないことも、
理解しておく必要があろうかと思います。
だから、不平不満をいうよりも、
まずそのルールの中で、
自分なりの出発点からみて、
どこまで高いところ、満足できるところに、
たどり着けるか、を考えたほうが、
とりあえずは、建設的ではないか、
というのが、母の持論です。
最近読んだ本で、感銘をうけたものに、
以下の本があります。
これは、非常に共感できる、
素晴らしい主張だと思いますが、
やはり、一個人が、
いきなり社会システムを変えるのは、
難しい。
仕事と家庭は両立できない?:「女性が輝く社会」のウソとホント
- 作者: アン=マリー・スローター,篠田真貴子(解説),関美和
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将来的には、そういう社会を実現したい
との野心を持ち続けることは、
ぜひ大事にしてほしいところですが、
不公平はある、でも、
その上で、できる範囲で勝負を挑むのだ、
という、現実を正しく見据えた姿勢で、
いてほしいと思うのです。